まだまだ観るよ!|サブスクで楽しめる8本をレビュー【2022年2月後半編】

映画・イベントのはなし

在宅勤務により自分の時間が増えたという事で、映画を観事にした2月前半。

全部ではないのですが、引き続き2月後半に観たものまとめです。

リトルジョー

「幸せになる香り」を放つ新種の植物リトル・ジョーを開発した研究者のアリスは、息子のジョーと暮らすシングルマザー。ワーカホリックでもある彼女は、きちんとジョーと向き合えていないことに小さな罪悪感を抱きつつ、日々研究に取り組んでいる。ジョーへの贈り物として、彼女にとってもう一人の息子であるリトル・ジョーを一鉢自宅に持ち帰る。しかし、花の香りを嗅いだジョーが奇妙な行動をとるようになり、またリトル・ジョーの花粉を吸い込んだアリスの助手クリスもいつもとは違う様子を見せ始める。姿形は変わらないにも関わらず、何かが少しずつおかしくなっていくその違和感は、果たしてこの植物がもたらしたものなのか…。

https://filmarks.com/movies/84126

U-NEXTで鑑賞。
怪しくも美しいボタニカルスリラー

冷たく洗練されたビジュアルと、じわじわと迫る不穏な雰囲気が印象的なSFスリラー。
遺伝子操作された新種の花「リトル・ジョー」を開発した植物学者アリス。
この花は「幸せホルモン」を分泌するが、やがて人々の行動に異変が…。

穏やかながら不気味な映像と、無機質な音楽が緊張感を高め、じわじわと心理的な恐怖を煽る作風
派手な展開はないものの、登場人物の「違和感」に焦点を当てた演出が秀逸で、観る者を不安にさせる。
『ボディ・スナッチャー』的な「乗っ取られる恐怖」と、母と子の関係性がテーマに絡む点も興味深い。
ラストの解釈は分かれるが、静かな狂気が漂う独特の一本。

エクソシスト

知らない人はいないであろう、超名作ホラー。

「いないであろう」なんて言っておきながら、見たことが無かったのでこの度はじめて鑑賞。
当然のことながら面白かった。

驚くほどスローペースで進んでいくお話なのにどんどん引き込まれるという。名作ってのはこういう物を言うんですね。

ライトハウス

1890年代、ニューイングランドの孤島に2人の灯台守がやってくる。だが、ベテランのトーマス・ウェイクと未経験の若者、イーフレイム・ウィンズローはそりが合わず、初日から衝突を繰り返す。険悪な雰囲気のなか、2人は嵐のため島に閉じ込められ…。

信頼と安心の「A24」映画。
『ウィッチ』のロバート・エガース監督作品なんですね。あれは面白かった。

全編白黒かつ、画面の比率がほぼ正方形という見た目のインパクトも凄い作品。

孤島で2人狂っていく様は、観ているこっちの気がおかしくなってしまいそうだった。

ヒルコ/妖怪ハンター

新進気鋭の学者として、考古学界で注目されていた稗田礼二郎だったが、ある学説を唱えてからは異端児扱いされ、存在はほとんど忘れられていた。そんな彼に、義兄で中学校教師の八部高史から一通の手紙が届く。古代人が悪霊を鎮めるために造った古墳を発見したという内容だった。自分の学説が証明されるきっかけを感じた稗田は八部家を訪ねる。しかし八部は、生徒である月島令子と共に、謎の失踪事件を起こしていた。稗田と八部の息子まさおは妖怪退治の武器を手に暗い校内を探索する。血の海の中の首なし死体、美しい歌声、首だけの多足生物…。夏の一夜、消えた少女を探して、恐ろしくも哀しい冒険が始まる。

https://filmarks.com/movies/29519

塚本晋也監督が手掛けた、異色のホラー&アドベンチャー映画
諸星大二郎の漫画『妖怪ハンター』を原作に、妖怪「ヒルコ」との戦いを描く。

塚本作品らしい「有機的なクリーチャーデザイン」が魅力で、首だけの妖怪が這い回る様子は強烈なインパクト!
特殊効果のチープさも含め、B級ホラー的なノリと『インディ・ジョーンズ』的な冒険要素が絶妙にミックスされている。
怖さよりもグロテスクさとユーモアが同居した独特の世界観がクセになる作品。
「怖いけどどこか楽しい」90年代ジャパニーズ・ホラーの異端作として、一見の価値あり!

ゴースト・ストーリーズ 英国幽霊奇談

心理学者のフィリップ・グッドマン教授は、イギリス各地でニセ超能力者やニセ霊能者のウソを暴いてきた。ある時グッドマンは、長らく行方不明になっていた憧れのベテラン学者・キャメロン博士から、「自分ではどうしてもトリックが見破れない」という3つの超常現象を調査するよう依頼を受ける。初老の夜間警備員、家族関係に問題を抱える青年、妻が出産を控えた地方の名士……3人の超常現象体験者に話を聞いてトリックを暴くため、グッドマンは旅に出る。しかし、そこで彼を待っていたのは、信じがたい怪奇現象の数々と想像を絶する恐怖だった……。

https://filmarks.com/movies/77893

オカルト懐疑派のグッドマン教授が、憧れのキャメロン博士から依頼を受けて3つの不思議事件を調査する。
果たしてこの事件は科学的に証明できるのか、はたまた本当に霊的な何かなのか。

ただただ悪夢のような映画。
これは大好きな映画だ。

もともと舞台作品だったようで、それを映画化した1本とのこと。
終盤の場面転換やドリフ的な衣装派や着替えなど、演出に舞台的な印象を受けたがナルホドそういう事だったのか。
可能なら舞台版も観てみたいな。

2つ目の事件でメインとなる青年。
見たことある俳優だなと思ったら、ブラックミラー「秘密」で散々な目に合ってた彼だ。
本作もナカナカどうかしている役どころで印象深かった。

ANIARA アニアーラ

放射能汚染された地球から火星へ移住するため、8,000人の乗客を乗せ旅立った巨大宇宙船アニアーラ号。だが不慮の事故により燃料を失い、目的地であった火星への軌道を外れ、こと座の方面に向けて彷徨うことに。
修復不能なまま1年、3年と歳月が流れ、希望を失い、狂気へ落ちそうになる乗客たちは、MIMA(ミーマ)と呼ばれる人間の感情を治癒・制御するAI(人工知能)に依存するように。しかし、あまりに多くの人々の感情を受け続けたMIMAは自らの意思で機能を停止・爆発してしまう。漂流から5年。アニアーラ号へと向かう救助船と思しき存在が現れる。しかし、船ではなくそれは未知の物質で作られた巨大な槍の形をした物体だった…。

https://filmarks.com/movies/84267

動力を失った巨大宇宙船が ただたださまようだけ。という映画。
実際に宇宙に放り出されたら本当にこのようになるのか、それは分からない。でも2時間弱のこの映画は、何百万年もの孤独と絶望を体験することができる事は確か。怖い映画だった。
MIMAが実在したら、おそらく私は依存してしまいそうだ 笑

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