今回はNetflixオリジナル映画「ハリガンの電話(Mr. Harrigan’s Phone)」を観たので、感想をつづってみようと思います。
原作はみんな大好きスティーヴン・キング。
ホラー要素が強いのかな?と思っていましたが、実際には不思議な余韻が残るヒューマンドラマといった感じ?もちろん、ちょっとした「ゾクッ」とする場面もありましたが、全体としては人間関係の繊細な描写が印象的でしたね!
主人公の少年に見覚えが…?
映画を観ていて、主人公の少年クレイグを演じる俳優に見覚えがあるなと思ったんです。
調べてみたら、やっぱり!「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」のビル・デンブロウを演じたジェイデン・マーテルでした。
「IT」のときはまだ幼さが残っていましたが、「ハリガンの電話」ではすっかり成長していて、演技もさらに深みが増している印象です。こうして同じ俳優が異なる作品で成長していく姿を見るのも、映画を観る楽しみの一つですよね。
映画のあらすじをざっくり紹介
物語は、小さな町に住む少年クレイグが、引退した大富豪のハリガン氏と交流を深めるところから始まります。
読書好きなクレイグは、視力が衰えたハリガン氏に本を読み聞かせるアルバイトをするようになります。そんな二人の間には年齢差を超えた絆が生まれ、クレイグはハリガン氏にスマートフォンをプレゼントします。
しかし、ハリガン氏はやがて亡くなり、クレイグは葬儀のあと、スマホを彼の棺に入れるのですが…物語はここから少し不気味な展開に。
クレイグがハリガン氏の電話番号にメッセージを送ると、亡くなったはずのハリガン氏から返信が届くのです。
キング映画らしいっちゃらしい展開ですが、やはり思わずゾワッとしました。
携帯に送られてくるメッセージが怖い…
映画を観終わったあと、私も少し不気味な気分になってしまいました。
特に印象的だったのは、携帯に届くメッセージについての描写です。
現代はスマホが生活の一部になっているからこそ、「既に亡くなった人からのメッセージが届く」という設定がリアルに感じられて怖いんですよね。しかも、クレイグがメッセージを送った内容に対して、ハリガン氏が間接的に復讐のようなことをする展開も不気味でした。
こういう描写を観ると、「もしも誰かにメッセージを送って、返事が来たら…?」なんて考えてしまいます。
ただ不気味ではあるのですが、最後のメッセージ「CCC .St(だったかな?)」はSt(ストップ)と解釈でき、ハリガン氏から「もうやめとけ」と警告とも優しさとも受けれるような文でした。
ペットセメタリーの様に生と死のラインを超えてしまい大変なことになる作品はありますが、こちらは超えそうになったがギリ越えなかった、扉は開いてしまったが大変なことになる前に閉じることができた。そんな感じでしょうか。
人と人のつながりについて考えさせられる映画
ただ、この映画は単なるホラーやサスペンスというより、人と人のつながりの大切さを考えさせられる物語でもあると思いました。
クレイグにとって、ハリガン氏との交流はただのアルバイト以上のものだったし、亡くなった後もその影響が残り続けるのが印象的でした。
また、スマホという現代の象徴的なアイテムが物語の重要なカギを握っている点も興味深いです。私たちも日常的にスマホを使っているからこそ、「その向こう側」に何があるのかを考えさせられました。
最後に:この映画の余韻がすごい!
「ハリガンの電話」を観たあと、私はしばらく余韻が残ってしまいました。
この映画は、派手な展開や怖がらせる演出は少なめですが、じわじわと心に残るタイプの作品です。
ちょっと不気味な物語が好きな人や、人との関係性について考えたい人にはオススメです。
もしこれを読んで気になった方は、ぜひNetflixでチェックしてみてくださいね!
そして観終わったあと、携帯の着信音が鳴ったら…ちょっとドキッとするかも?